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▼石頭の竜と竜の歌(上屋)
孤独な黒竜は、子供を拾った。
不器用な竜は、不器用ながらも子供を育てた。
これはその十三年後の穏やかなある日の話。
▼華炎(かえん)(月野魚)
明月の国の姫君、明火姫は、ある時悍ましい地獄絵図に執心するようになる。人々は彼女を畏怖したが、明火の家臣である火雁だけは違っていた。
▼よく牡蠣食う客(得無)
焼き牡蠣食べ放題店で、毎日膨大な牡蠣を食べ続ける老人。なぜ老人は牡蠣を食べ続けるのか。老人の背負った十字架とは・・・。旅先で実際に出合った出来事から想像を膨らませ、短編小説に仕上げたものですが、登場人物等はもちろん架空です。
▼海老(いえやす)
街頭アンケートに協力した男の話です。
▼蒼とリュナと青と(ひがら)
アトロスタンで暮らせば、おれももっと家に帰って来られる――船長として海に生きる父の決断で、リュナと母は南島アトロスタンへ引っ越すことになった。しかし途中で船は嵐に遭い、父は海へと転落した。父の右腕だった異民族の若者サイオルに選択を迫られ、リュナは女の身ながら父の跡を継いで船長になることを決心する。しかし、嵐で水を失い、行き先もわからない船には、不穏な空気が漂っていた。
▼嫁がずの姫と眠らずの公子(ひがら)
先代ロズ侯の遺児アーシアのあだ名は「嫁がずの姫」。すでに18歳になるのだが、結婚も婚約もせずに、村の子供たちとののんきな暮らしを楽しんでいる。しかし、ロズ侯国の侯位継承事情を調べに《都》から公子がやってきたことで、現ロズ侯である叔父との良好な関係を証明するため、肌に合わない宮廷に引っ張り出されることに。
▼極楽鳥<ゴクラクチョウ>(瑞貴)
転移陣の事故に巻き込まれ落ちたのは鳥たちの楽園、南の島。
そこで出会った妙な男は私を番(つがい)と呼んだ。
※野生児(男)×軍人(女)です。
▼二心同体(紙原孝養)
喜劇か悲劇か一つの身体に二つの意識。少年は自分との対話に何を見出す。
▼誰も寝てはならぬ(頃日)
国が始まって以来の名君と呼ばれていた「王さま」。
ある日王さまは、お抱えの占い師に、自分の息子が自分以上の名君になると聞かされる。ただし、王子を最も憎むものによって、30日後に殺されなければ…。
王子を最も憎む者は自分ではないか。疑念にかられた王さまは、王子を守るためにある策を講じるのだが。
▼ドロップス(雪野椿)
神は気まぐれ。その町に降る雨は、神の涙か、ドロップか。
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